
厚生労働省によると、腰痛に悩む人は全国で約2,800万人。
高齢者だけでなく若者の間でも増加、まさに老若男女問わずの国民病です。
その原因の一つにはデスクワークなどで長時間座った姿勢を取り続けていることにあるとされています。
日頃の治療の中でも、よほど重症でない限り適度な運動をした方が早く症状が回復する症例が多い。
そこで今日は、分かりやすいイラストとともに、腰痛解消のための体操法をご紹介致します。
※すべてのエクササイズは痛みが伴わない範囲で行ないます。
腰痛は病気や不調のサインです。
放っておけばさらなる痛みにつながりかねません…。
腰の痛みに関与する坐骨神経は、腰からお尻にかけて発達している臀筋群(大・中・小の臀筋)、梨状筋と呼ばれる筋肉の中にはりめぐらされています。
この筋肉はとても発達していて、姿勢を維持したり歩行を正しく行なう役目を持っています。
この梨状筋がこわばると、坐骨神経に作用し強い痛みの原因になります。
ひどくなると足がチクチクとうずいたり、しびれたりすることも。
こういった数々の痛みには運動不足も関与しています。
少しでも軽減できるよう、以下の4つのストレッチを試してみてください。
1.あお向けになってお尻の筋肉をストレッチ【Piriformis Stretch】
臀筋群や梨状筋を効果的にストレッチするエクササイズ。
あお向けになり、足を上げてひざを曲げ、ひざから下を床と水平にします。
右ひざを左ひざの上にクロスさせ、左ももを胸の方向にゆっくりと倒します。
そのまま30秒キープし、反対も同様にします。
2.ひざを抱えてお尻の筋肉をストレッチ【Seated Hip Stretch】
これも臀筋群、梨状筋をストレッチするエクササイズ。
足を伸ばして床に座ります。
左足を伸ばしたまま、右足を上にクロスさせてください。
背筋を伸ばし、左腕で右ひざをかかえるようにします。
そのまま30秒キープし、反対も同様にしてください。
3.ハトのポーズでストレッチ【Pigeon Pose】
最初に犬のようなポーズをとります。
四つん這いの姿勢になり、ゆっくりと両ひざを床から離して両手と両足で体重を支えるようにしてください。
両腕と両足はできるだけまっすぐ伸ばし、頭を内側へ入れます。
その後、息を吐きながらゆっくりと腰を下ろし、左足を後ろへまっすぐ伸ばします。
右足は前にだし、右ひざを曲げて床につけ、足の裏が左に向くようにしてください。
そのまま5~10回深呼吸。同様に反対も行ないましょう。
4.テニスボールを使ったストレッチ【Self-TriggerPointTherapy】
床にテニスボールを置き、その上に腰からおしりにかけて痛む箇所を当て体重をかけてリラックスします。
そのまま30~60秒キープし、痛みが和らぐのを感じてください。
他の痛む箇所も同様に行い、5~10分程度でストレッチを終えるようにしましょう。
この4つのストレッチを1日1回行うことで、腰痛を和らげることができるはずです。
5.一番大切なコト
一番大切な事は、継続して行なうこと。
体操やエクササイズは1回や2回やっただけでは、成果を確認することは難しいです。
少なくとも、2ヶ月は継続し成果を見てみましょう。
※すべてのエクササイズは痛みが伴わない範囲で行ないます。
出典:http://fulllife.yahoo.co.jp/magazine/health/20150516-00007398-fulllife_magazine/
統合医療予防協会の最新情報をお届けします。
無料メールマガジンはこちらから